1 学科の目標
縫工や製菓などの作業、製品の意識調査、企画、受注、制作、販売、管理などを通して、生徒の社会で働くための基礎的・基本的な能力を高めるとともに、実践的な態度を育てる。
(1) 1学年の目標
ア 作業に関する基礎的な知識や技術の習得を図る。
イ 働く上で必要な姿勢や態度を育てる。
(2) 2学年の目標
ア 作業に関する基礎的な知識や技術の定着を図り、作業や行動の幅を広げる。
イ 働く上で必要な姿勢や態度・コミュニケーション能力を育てる。
(3) 3学年
ア 作業に関する技術や確実性を高め、状況に応じて作業する姿勢や態度を育てる。
イ 応用的発展的な学習活動を通して、主体的協働的に働こうとする態度を身に付ける。
2 学科の作業所「カリヨン」
(1)カリヨンについて
本学科では、生徒に卒業後の職業生活を具体的にイメージさせるために、架空の作業所による学習を行っています。「カリヨン」は、フランス語で「鐘」を表す言葉で、校舎にある鐘をイメージして名付けられました。カリヨンには、縫工部門「シント・クチュール」と、製菓部門「シント・クーヘン」があります。
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(2)カリヨンの所訓・心得
カリヨンでは次の3つを所訓とし、常に意識して行動できるように、朝礼で唱和してから作業に取り組んでいます。
一つ お客様に喜んでもらえる製品をつくる 二つ 部門ごとの仕事に一生懸命取り組む 三つ 安心・安全・清潔な作業を心掛ける |
また、次の5つを作業の心得とし、こちらも所訓同様、作業学習のなかで大切にしています。これらを意識し、実践を積み重ねることで、社会に出て働ける力を身に付けていきます。
1 返事と報告は自分からする。 |
3 おもな作業種
1学年:縫工部門(布製品の作製 基礎・基本)
2学年:縫工部門(布製品の作製 定着・発展・応用)
3学年:製菓部門(コーヒー製品、焼き菓子などの作製と販売)
縫工部門
「シント・クチュール」は、新得高等支援学校家庭総合科のブランドとして、地域に発信していきたい願いのもと立ち上げた、本校縫工部門の名前です。
「新得」とフランス語で縫い物を意味する「クチュール」ということばをかけあわせています。手縫いやミシン作業で布製品を作っています。
スクールミシン、職業用ミシン、刺しゅうミシン、アイロンなどを使用しています。
ケガや事故のないよう、正しい使用方法や注意事項を確認しながら作業を行っています。
1学年では、販売製品を製作するための基礎的な知識・技術の習得を目指します。基礎縫いから始まり、型取り・裁断・ミシンやアイロンの操作方法などを身に付けながら布製品に取り組みます。 |
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2学年では、1学年で身に付けた知識や技術の定着を図り、作業や行動の幅を広げていくことを目指します。技術面・態度面においてできることを増やせるよう取り組んでいきます。 |
製菓部門
「シント・クーヘン」は、縫工部門と同様、新得高等支援学校家庭総合科のブランドとして、地域に発信していきたい願いのもと立ち上げた、本校製菓部門の名前です。
「新得」とドイツ語で焼き菓子を意味する「クーヘン」をかけあわせています。
クッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子、コーヒー製品を作っています。
コーヒーは、生豆を仕入れ、自家焙煎して豆や粉、ドリップパックなどの製品を作っています。
3 学 年
製 菓 実 習 ・販 売
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3学年では、製菓実習を通して、より応用的・発展的な学習を実践し、主体的・協働的に働こうとする態度を身に付けることを目指します。 製菓部門製品(コーヒー) 製菓部門製品(焼き菓子) |
家庭総合科は「三角巾・ランチマット・巾着袋」を製作します。
・給食の時間に使えるように、三角巾やランチマットのサイズを調整しました。
・名前が記入できるように、ネームプレートも付けました。
毎年5月行われる受注式に2年生が参加し、新得町長より注文書を受け取ります。
製品の製作は、家庭総合科は縫工部門(シント・クチュール)に所属する1・2年生が担当します。
できあがった製品は、次年度の4月に行われる贈呈式で、3年生から直接、手渡しで新入生に贈られます。